【連載】帰国生のための中学・高校選びA to Z 第97回

2019年06月03日
文京女子コラム_650-423

帰国生中学・高校入試のために持ち帰るべき書類は?

米日教育交流協議会(UJEEC)・代表 丹羽筆人

 5~6月は現地校の年度末です。現地校の学年修了に合わせて、本帰国するケースが目立ちます。この時期に中学や高校に入る場合には、学年を問わず編入学となります。国私立中学とすべての高校への編入学には入学試験が必要です。入学試験出願の際には、主に以下の書類が必要です。
①成績証明書(調査書)
②海外在職証明書
③活動の記録
④英語力を証明する書類
⑤志願理由書
⑥推薦書

 ①の成績証明書は、海外で通学した公教育機関のものが必要です。公教育機関とは現地校または全日制の日本人学校を指します。補習授業校は日本の学校に準じた教育を行っていますが、公教育機関には該当しません。したがって、受験校が特に指定していない場合には、補習授業校の成績証明書は不要ですし、必要であったとしても、通知表のコピーで良いとされることが多いです。
成績証明書は、受験を予定している学校数より少し多めに持ち帰ることをお勧めします。受験予定校以外を受験する必要が生じた場合、入手することが難しいからです。
 公立中学編入には入学試験はありませんが、現地校や全日制日本人学校の成績証明書の提出は必要です。
 なお、成績証明書は、編入学時の直近の成績を含め、2~3年分が必要ですので、ハイスクールとミドルスクールの両方に依頼せねばならないこともあります。

 ②の海外在職証明書は、保護者の勤務先の発行した書類が必要です。帰国生中学・高校入試の受験資格は、保護者の海外勤務に伴い、海外で在住したことを条件としていることが多いからです。したがって、保護者が海外で勤務したことと、子どもを帯同したことを企業に証明してもらう必要があります。大使館や領事館は発行する海外在留証明書は無効であるケースが目立ちますので、ご注意ください。

 ③の活動の記録は、現地校の成績証明書には、成績以外の記載がないため、提出を求める学校があります。学校指定の用紙に記入して提出するケースが目立ちます。記入する内容は学校によって異なりますが、課外活動や生徒会活動の記録、特技や資格などについて記入する学校が目立ちます。

 ④の英語力を証明する書類は、英検合格証、TOEFLやTOEICなどのスコア証明書を指します。中学入試では英検準2級、高校入試では英検2級に合格していると、英語の学力試験が免除されるとか、書類選考のみの推薦入試の受験資格が与えられるなどのアドバンテージとなることもあります。ただし、すべての学校で提出が必要ということではありません。

 ⑤の志願理由書も必ず提出が必要なものではありません。必要な場合には、願書の所定欄または学校所定の用紙に記入するケースが目立ちます。

 ⑥の推薦書も、推薦入試を受験する場合以外には必要ありません。提出が必要な場合、多くが書式は自由ですが、学校によっては所定の用紙での提出を求めます。多くの学校で、通学校の校長名での推薦書を求めますが、それに加え、課外活動状況を証明することのできる団体の長の推薦書や補習授業校の推薦書の提出を求める学校もあります。

 なお、出願書類については、学校により必要なものや内容が異なりますので、必ず出願校の募集要項で確認いただき、不明な点については、出願校にお問い合わせされることをお勧めします。

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<執筆者>
丹羽 筆人(名古屋国際中学校・高等学校 アドミッションオフィサー北米地域担当 )
 河合塾での指導経験を経て、米国ではCA・NY・NJ・MI州の補習校・学習塾にて指導。現在はサンディエゴ補習授業校教務主任。代表を務める「米日教育交流協議会」では、日本語・日本文化体験学習「サマーキャンプ in ぎふ」を実施。他に、河合塾北米事務所アドバイザー、名古屋商科大学アドミッションオフィサー北米地域担当。
●お問い合わせ先:E-mail nihs@ujeec.org(名古屋国際中高)

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